「自分にしかできない仕事をする」の罠と取り組むべき仕事の定義

B!

人にはそれぞれ強みがある。
大きな成果をだすためにも、成長していくためにも自分の強みにフォーカスしていくことは重要だ。

「自分にしかできない仕事をする」

これはいい仕事をする上で意識する重要なポイントとなる。

得意なことばかりを意識すると自己満足に陥りがち

ただし、ここには大きな罠がある。

「自分にしかできない仕事をする」を意識するあまり、意識のフォーカスが自分にあたりすぎ、仕事をする際に最初に「自分」が出てきてしまいやすいことだ。

当然ながら仕事は手段であって目的ではない。
が、自分ができるを意識しすぎると、本来大して行うべきではないのに、自分が得意なこと、自分にしかできないこと、に取り組んでしまいがちだ。

これが「自分にしかできない仕事をする」の罠だ。

必要性が薄いのに、自分が得意だからという理由で仕事に取り組む、これはただの自己満足である。
組織の中で仕事をしている場合、組織にとってもプラスにはならない。

取り組むべき仕事を判断するには「仕事の必要性」の意識が大事

もう1つ意識しなくてはいけない点がある。

「その仕事がどれくらい必要なものか、重要なものか」という観点だ。

当たり前のようだが、意外とここが抜け落ちてしまいがちである。

仕事には大事なものとそうでないものがある、どれに取り組むかで成果は大きく変わるものだ。
先ほどの「自分にしかできない仕事」と同様にこの必要性の観点も必ず仕事の取捨選択の際に基準にすべき点だ。

つまり、取り組むべき仕事とは、以下のマトリクスで考えた右上の象限の仕事ということになる。

「自分の強み」×「必要性」を常に意識する

マトリクスの2軸を意識することで適切な仕事ができる。

逆にどちらかを欠く仕事には時間を使うべきではない。

必要性はあっても自分の強さが生きない仕事は非効率になりがちだ。
上に記載したように、必要性がないのに強みが生きるというだけで仕事をすると、それは自己満足に終わる。
どちらもない、つまり苦手だったり、誰でもできるのに必要性がない取り組みをしている場合、それはただの無駄である。

当たり前のようだが、普段忘れてしまいそうなこの2軸を意識することで、良い仕事ができる

仕事の成果は取り組むべき課題で大きく変わる

仕事の成果は「何に取り組むか」で大きな違いが出る。
アサインされた自分の仕事に全力で取り組むのはもちろんだが、その前段で「どのような仕事に取り組むか」を検討することはより重要だ。

自分の仕事を見直すと、意外と「誰でもできる」「必要性が薄い」ことに心血を注いでいることが多い。
時間を充実させ、良い人生を送るためにも取り組むべき仕事の選択は意識したい。

 

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