仕事をしていると気分が乗るものと乗らないものがある。
いずれにしても限られた時間の中でパフォーマンスを最大化するためには、「気が乗らない」状態で仕事をするべきではない。
できるだけ気持ちを高めて進めるべきだ。
仕事に「気が乗らない」状態とはどのようなものか。
一口に「気が乗らない」といっても背景は様々で対処が異なる。
まずは分解することが大切だ。
分類としては以下のようなものが考えられる。
- 仕事に集中できないコンディションである(何をしても気が乗らない)
- やるべきだとわかっているが、やりかたが好きではない
- やるべきだとわかっているが、先行きが見通せなくて手が付かない
- やる必要が無い、低いのではないかと思っている
原因はともかく、気が乗らない状態のまま仕事をしても成果は出ない。
まずするべきは、その成果が出ない状況を改善することだ。
というわけで、原因別にそれぞれ対処を検討してみる。
「仕事に集中できないコンディション」の対策
ここでやるべきことは「コンディション調整」以外にない。
気が乗らないのに仕事をしていては駄目で、半端な仕事はしないことが大前提。
コンディションを整える方法はその人次第だし、集中できない要因次第だが、例えば疲労や睡眠不足ならやるべきことは休養だ。
とにかく休む、その後考える。
あるいは好きな本を読んだり、動画を見たりしてリフレッシュする方法もある。
また、実は仕事をしながらコンディションを整える方法もある。
仕事はやりだすと気が乗り出す、という特性がある。
だいたい「集中できない」「やる気が出ない」という気持ちになっているのは着手の前で、やりだすと気が乗ったりするものだ。
タスクリストに単純作業を用意しておき、集中できない時はそれを行う、というのは一つの手だろう。
「やるべきだがやり方が好きではない」の対策
これは「なぜ好きではないのか?」を突き詰める必要がある。
自分のエゴなのか、実はやり方が間違っているのか、いずれにしても半端な意識のまま取り組むべきではない。
やり方が間違っていて、もっと良い方法がありそうならそれを提案して納得しきる必要がある。
一方で、自分のエゴとか、単純な好みの話なら、割り切ってアクションすることも必要だ。
- なぜ好きではないのか?
- それは妥当な感覚なのか
を判断した上で
- 「しっくりこないが割り切ってやる」
- 「妥当な方向に修正する」
のどちらかを選択して気持ちを切り替えて行えるようにするのが解決策だ。
「先行きが見通せないので手が付かない」の対策
この時に大事なのは細分化だ。
仕事が大きくて手が付かない場合には、とにかく対処できるサイズに細分化していく。
大きくて手が付かない者も細かくわけていけば、扱える単位、行動ベースに落とし込める。
大きいものと大きいままに向かい合って呆然とするのではなく、細かく細かくしていって対峙できるようにする。
これが非常に大事だ。
業務を分解していく点については、大事なポイントなのでどこかで書く。
「やる必要がないと思っている」の対策
やる必要がない、と思っている時はだらだらそれを続けるのではなく、まずは「必要性が本当に無いのか」を判断する。
本当に無いならそれ以上やらない、必要なら自分の気持を切り替える。
例えば、私は先日メンバーの企画職への異動について相談を受けた。
シニアで会社に取っては大事なメンバー、企画仕事をしたいという希望があるが本人は適正面でも不安を感じている。
改めて面談をしてみたが、やはりあまり向いていない印象がある。思考の能力が足りないし、ここからの改善も見込めなさそう。
でも、具体的に配属あるか検討して、またお伝えする、という話にしてしまい、そのあと気が乗らなくなってしまった。
ここに時間を使っていても誰も幸せにならない。
だから本人にもきちんと状況をFBして、向いてないけど本気でやるのか、やっぱり別にいくのかを問う、というのが必要なアクションだった。
やる必要があることだけをやる、は仕事で非常に大切な鉄則だ。
以上、気乗りしない時に、そのままやる、ではなく、まずは
「気乗りしない要因を取り除く」→「やる気を持ってやる」というステップが非常に重要だ。
半端な仕事は悪といえる。
やるべき仕事をしよう。